【学生生活】留学体験記
- gakuyukaikp
- 6月23日
- 読了時間: 5分
2025/06/23
「大学生になったら、一度は海外で学んでみたい」——そんな思いを抱いている人も多いのではないでしょうか。この記事では、筆者が実際に体験したイギリス・リーズ大学のサマースクールについて紹介します。今回は大学経由ではなく、自分で申し込んで参加した個人手配の短期留学プログラムです。薬学部のカリキュラムを考慮しながら、学業との両立も工夫しました。 これから留学を考えている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
参加時期:2024年6月29日~7月27日(3年生の2学期)
参加したプログラム:イギリスのリーズ大学のサマースクール(Leeds International Summer School)
リーズは、ロンドンの北、電車で約2時間ほどの距離に位置する大学都市です。 ロンドンほど物価が高くなく、学びにも生活にも集中しやすい環境でした。

【選んだ理由】
大学が開催しているサマープログラムを探していて、その中でもイギリスで歴史ある建物や街並みを見てみたかったのが大きな理由です。また、ロンドンなど都市部に比べ、学費や生活費を抑えられる点も良かったです。さらにリーズ大学が事前にオンラインでオリエンテーションを何回か行っており、安心して参加することができそうと考えたことも大きな決め手になりました。
【1日のスケジュール】
平日はキャンパス内のカフェテリアで朝食をとり、授業に向かいます。午前中は講義を受け、昼食を取った後、午後は講義がある日とない日があったので、講義のない日は課題を進めたり、友達と出かけたりしました。夕方はキャンパスでのイベントに参加することが多かったです。週末はリーズから離れ、旅行に行くプログラムが用意されていました。
【授業について】
授業は2週間ごとに用意されているコースの中から一つずつ選ぶ形で、私は「自然科学」と「色彩」についてのコースを受講しました。
自然科学のコースでは実験を交えながら食品添加物の効果を調べ、また、科学系のエッセイの書き方を学びました。
色彩についてのコースでは、人が色をどのように認識しているかや色が与える印象、錯覚など幅広い内容を扱いました。特に印象に残っているのは、グループプレゼンテーションです。私たちの班は、シンプソンズという昔からあるアメリカのテレビシリーズについて、なぜキャラクターの肌の色として黄色が使われるようになったのか、また、肌や洋服の色を変えてみたらどのようにキャラクターの印象が変化するのか考えてみました。このような視点から一つの作品を分析する点が興味深かったです。
どちらのコースも授業は15~20人ほどの小規模で、授業内でディスカッションやグループワーク、プレゼンテーションをする時間が多くありました。英語でエッセイを書くときの基本的なルールも学び、今後に生かすことができる有意義なものとなりました。
【生活について】
学生寮はキャンパスから歩いてすぐの場所にあり、一人一部屋だったので自分の時間も確保することができました。学生寮はリニューアルしてから間もないようで、清潔感もありリネンもすべて提供されました。
▼キャンパス内の様子(実際に撮影した写真)
食事については、平日の朝食と昼食はプログラムの費用に含まれており、キャンパスのカフェテリアで取ることができました。朝食はバイキング形式で、イギリスの典型的な朝ごはんを楽しむことができました。昼食はサラダ、カレー、ピザ、麺類などに加え週替わりのメニューもあり様々な種類から選ぶことができました。
キャンパス内には生協があり、キャンパス近くにはスーパーがあったので買い物にも困ることはありませんでした。また、アジアの食品を取り扱うスーパーも近くにあり、日本の商品も売っていたのでお米が食べたくなった時には助かりました。
【良かった点】
とにかくサポートが手厚く、1人で海外に行くのは初めてでしたが安心できました。空港から大学までバスで送迎してもらったり、現地の学生がアシスタントとしてすぐ近くにいてくれたので、分からないことも気軽に聞くことができました。
また、ウェルカムパーティーなどのイベントが充実しており、様々な国から来た学生と交流することができ、友達作りにも困ることはありませんでした。週末には、リーズから離れ、リバプールやヨークなど大きな街だけでなく、日本ではあまり知られていない小さな街にも訪れ、イギリスを満喫することができました。リーズはイングランドの中心にあるため、様々な街へのアクセスが良いのが特徴です。
薬学部に入学した当初は交換留学をすることも視野に入れていましたが、薬学部ではカリキュラムの関係で休学が必要となります。そこで、2学期と夏休みを利用して行くことのできる短期の留学プログラムを探していたところ、今回のプログラムを見つけました。2学期は選択科目のみが設置されており、卒業までに選択科目を履修すれば良いシステムとなっていたので、7月の留学が可能でした。ただ、現在はカリキュラムが変更になっているので、各学年の学事日程をよく確認するようにお願いします。
準備段階で大変なこともありましたが、リーズ大学の手厚いサポートのもと、世界各国から来ている学生と交流し友達を作れたことは一生の思い出になりました。
留学は、学生だからこそ挑戦できる貴重な体験です。短期間でも「異なる文化で学ぶ」という経験は、必ず自分の視野を広げてくれます。そして、慣れない環境で自分で物事を判断していくことは、必ず今後の人生に生かせる経験になると思います。もし少しでも迷っている方がいたら、ぜひ一歩を踏み出してみてください!
▼関連リンク
慶應義塾大学薬学部 国際交流プログラム リンク
筆者が参加したプログラム リンク
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「けいやくにゅーす」
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